会社への転職

おそらく医療求人といわれると、病院やクリニック、診療所といったところで募集が行われているというイメージを持つ人も多いでしょう。
確かに、医療求人というと、上で紹介をしたような医療施設を対象にして、募集がかけられることが多いです。
しかし中には、一般の医療とは関係のない会社で、医療給仕が出ることもあります。
産業医といって、会社に所属している社員の健康管理を任されるという業務があるからです。
産業医の医療求人ですが、最近では減少傾向になるというのが、正直なところです。
その理由として、不況が挙げられます。
どの会社も業績が不景気によって、ふるっていないという傾向が顕著になっています。
そこで、産業医を雇うほどの経済的な体力がないというところも増えてきているのです。
もし産業医としての転職を検討している場合には、狭き門になってしまうことは覚悟しておきましょう。
勤務先についても、首都圏に代表されるような大都市圏に集中をしているということも理解しておきましょう。
産業医の医療求人を見てみると、年収は1000～1200万円台といったところが相場になっているようです。
医療機関と比較をすると、やや給料水準は低めということができるかもしれません。

産業医の業務内容

産業医として転職をした場合、具体的にはどのような業務を任されることになるでしょうか？
まずは、社員の中で体調を崩している人がいれば、医務室にやってきますので、そこで診察をします。
また場合によっては、社内で検診を行うこともあるでしょう。
このときの検査結果や診断内容について、カルテに記録をして保管をしておきます。
ここまでは、普通の医療機関で働く医者と一緒です。
また労働衛生管理計画というものを作成する必要もあります。
社員の健康管理の観点からして、会社の中で改善すべきことはないかどうかについて、いろいろな提言を行っていきます。
こちらは、通常の医療機関の医者では担当をすることのない業務と言えます。
また現代社会は、ストレス社会とよく言われます。
そのストレスの中を見てみると、仕事に関係するものが多いといわれています。
仕事自体のプレッシャーもあれば、会社の中の人間関係を原因として、ストレスを抱え込んでしまうということもあるかもしれません。
そこでストレスを原因として、精神的な病にかかってしまうという人も出てきています。
産業医は、このような心の病についてもきちんと対応をしていく必要があるでしょう。
いろいろな病気に対処する必要があります。